
これまでは世間一般的にも30代になると選択肢が薄れ、転職するには厳しい時代だと言われてきた。
しかし、アパレル業界において年齢はさほど関係ないという事はこの業界に長い人ほど理解しているはずだ。私だってそうだ。これからもタイミングがきたら40代だろうが転職するだろう。
賢いやつには分かるだろ?なぜなら、キャリアアップに転職が欠かせないからだ。
もちろん一社で経験を積み続けることを否定しているわけではない。しかし「お給料」という観点で見たときに転職の方が圧倒的に早いのだ。
通常の会社であればボーナスやインセンティブで年収の増減はあるだろうが「固定給」で見てみると一年頑張って5,000円増えれば良い方だ。月/5,000円って事は年/60,000円になる。年収を60万円上げようと思うと10年もかかってしまう。
これを多いととるか少ないととるか人によって様々だろう。しかし、転職であれば、たった1回で100万円以上、年収を上げることだってできる。現に私はあげてきたからね。
今回は30代「だから」ではなく30代「だからこそ」転職して年収をあげてほしいって話だ。
30代「だからこそ」キャリアアップできるチャンスが多い
もう30代だし、今さら転職するのだるいわ、なんて事をよく聞く。実際その通りで転職って体力を使うし、何よりキャリアアップできて年収が上がる保証なんてないからね。
しかし、30代までコツコツと真面目に頑張ってきたのであれば、転職する価値は十二分にあると思っている。
私が考えるこの「理由」について深掘りしていこうと思うぞ。この記事を読んで当てはまる部分があるなら、転職はしなくとも転職エージェントに話を聞くだけの価値は十分にある。
前提として、30代まで「真面目に頑張ってきた」人限定だ。30代までダラダラと過ごしてきたのであれば、この記事をきっかけに年収アップへの道を登っていって欲しい。この記事があなたにとっての「チャンス」になれば幸いだ。
洋服だけでなく館(百貨店などの)「知識量」が豊富
基本的にここまでアパレル販売員として頑張ってきたのであれば、それなりに知識量は豊富なはずだ。
- マテリアル
- 縫製
- パターン
- クリーニング方法・・・etc
要はお客さんから聞かれたことに対して「即答」できないと信頼を勝ち取ることができないからね。信頼がなければ当然、購入にだって繋がらない。
またそれだけでなく、その時のトレンドに敏感でないといけない。何が流行ってるかどうかってアパレル販売員であれば知っていて当然だからね。ここまでコツコツと知識を積み上げてきた人の話ってファッション好きなら間違いなく聞いていて楽しいし勉強になる。
次に働らく上で知っていると強いのが「百貨店経験」があるかどうかだ。百貨店特有のシステムを知っているのと知っていないのとでは、アパレル販売員で上を目指すにおいて必須だといっても良い。
百貨店の内情(仕組み)に詳しいってだけで、重宝されるレベルだからね。百貨店経験が長いってだけで選択肢がグンっと広がるのは間違いない。
「販売員」が目指すべき場所を理解している
販売員の仕事は押売りでもなんでもして売上げを伸ばすことではない。個人の売上げは給料に直結するので大事だが、販売員の役割はそこではない。レジ打ちすることでも店頭整備することでもない。どれも大事なのはいうまでもないが、一番はファンを作ることだ。
ブランドのファンを作ることはブランドに貢献しているので、ブランドからのあなたの評価を高めるだろう。
しかし一番は自分自身のファンを増やすことだ。あなたのファンはあなたがブランドを変えてもついてきてくれる。自分自身の市場価値を高めたいのであれば、販売員は「自分のファンを増やす」のが最終ミッションであり、目指すべき場所だ。
「顧客作り」ができ、その重要性を理解している
目指すべきところは自分自身のファンを増やすことだ。つまり、自分に会いにきてくれる「顧客」をどれだけ作ることができるか?が重要なんだ。
俗にいうSランク顧客になると年間1,000万円以上、購入してくれる人もいるからね・・・限りなく難易度は高いが10人いれば1億円になる。
年間1億売る販売員なんてどこでもやっていけると思わないかい?一見さんのみで1億円の売上を作るのは至難の技だ。定期的にあなたに会いに来てくれ、あなたが紹介する商品を気に入って買ってくれる「顧客様」はブランドにとっても、何よりあなたにとって必要不可欠な存在だと理解しなければならない。
これはアパレル販売員経験が長い人ほど理解しているはずだ。特にラグジュアリーブランドでは100%必須科目だといってもいい。
「クレーム処理経験」がある
私もこれまでに大小さまざまのクレームに出会い、その度に何度も謝ってきた(自分以外でも)が、クレーム処理経験があるってことは中堅以上の立場にいたってことだ。
例えばだが、自宅まで謝罪に行くなんていわゆる下っ端ではないだろ?
このレベルのクレームだと大体、店長もしくは副店長が出動するはずだ。なので大きいクレームを経験してるってことは、あなたはそれなりの立場にいるってことだ。
仮にあなたに役職はないけど大きいクレーム対応の経験はる、というならそれだけ信頼されている証拠だと考えてもいい。
「雑学」に富んでいるとファンがつきやすい
洋服の知識ももちろん大事だがお客さんと会話をする上で「雑学」は多ければ多いほどいい。引き出しが増えるので、どんなお客さんにも対応できるし、物知りな販売員にはファンがつきやすい。
それだけ自分が知らないことを教えてくれるので当たり前だ。
特に高級ブランドでは時計や靴にこだわりを持っている方が多いので、まずは時計や靴の知識を広げるのはオススメだ。まぁ自分が欲しくなってしまうのだがね。
それだけでなく経済や流行のスポットや映画、旅行なんかも話題として盛り上がりやすいので、遊びにいって終わりではなく、頭の片隅にでもビジネス観点を持っておくと自身の財産になる。
「販売以外の職」も経験していると強い
分かりやすいところだとMDやVMDだね。本社勤務じゃなくとも大きいブランドは店舗ごとに抱えているケースがほとんどだ。
ここで、販売職以外のポジションを経験できていると、ステップアップする際にもかなり役立つ。30代でこういった特殊なポジションを経験していると、他のライバルを蹴散らせるからね。
「マネジメント」経験が豊富は視野が広い証
例えばだが、20代前半でうろちょろと無駄な転職を繰り返していなければ、30代までにそれなりのポジションを経験してきているはずだ。
マネジメント経験がある方は分かるはずだが、これまで自分だけ見ていれば良かったのが、全体を見ることになる。誰が何をしていてあいつは暇そうだな、じゃあこの仕事をやってもらおう。といった具合だね。
さらにスタッフのモチベーションだって上げていかなければならいし、結果も伴わなければいけない。
自分だけでなく全体を見ることができ、さらにコントロールできるとなれば、強力な自分を売るための武器だと言える。
まとめ:30代はむしろこれから!これまでの経験を活かしてキャリアアップ転職しよう!
30代だと、もう30代だから転職は厳しい・・・今から新しいことを覚えるのもしんどい・・・と後ろ向きになりがちだが、転職してキャリアを上げると言うのは極論、自分の年収を上げるということだ。
自分も成長できるし、給料が増えて自由に使えるお金が増える。
キャリアアップ転職できるのに、しない人を見ると非常にもったいない気持ちになる。なんのためのこれまでの頑張り(経験)なんだってね。お給料をたくさん貰うためだろ?
この記事のまとめ
- 洋服だけでなく館(百貨店など)の知識が豊富
- 販売員が目指すべき場所を理解している
- 顧客作りができ、その重要性を理解している
- クレーム処理経験がある
- 雑学に富んでいるとファンがつきやすい
- 販売以外の職も経験していると強い
- マネジメント経験が豊富は視野が広い証
今回紹介したチェックポイントに当てはまる人が多い人ほどキャリアアップのチャンスだと言えるね。4つ以上当てはまるのであれば、転職エージェントに話だけでも聞くことをオススメする。
もしかすると目ん玉が飛び出るほどの年収アップが見込めるかもしれないぞ。
30代なんてまだまだこれからだ。全く「遅い」なんてことはない。30代の私が言うのだから間違いない。